バスト露出魔罪桜 もな(テラスグリーン)
夜の街の風紀を守るため、年の暮れに連日深夜のパトロール。そんなある日、ミナミにあるキャバクラ「テラスグリーン」に、露出が激しいキャバ嬢がいるというウワサをキャッチ。
しかし、セクシー系のドレスを着てアピールするのは、この世界ではある意味王道。「スルー案件」と判断しようとしたところ、驚くべき証言が本官を撃ち抜いた。
何と、そのキャバ嬢は、Gカップというのだ!!
A、B、C、D、E、F・・・・・G! Gカップで露出が激しいって、どんな状態?!
そんなモノをまともに喰らったら、世の男性は理性が吹っ飛んでしまい、何をしでかすか分かったもんじゃない。
これは大至急、キャバクラ警察が取り締まなければ!
捜査開始
昼と夜、
ふたつの顔をもつ妖しい魅力
今回の捜査は最初からホシがわれている。バスト露出魔の疑いがあるのは、桜もなちゃんという「テラスグリーン」でトップクラスの人気キャバ嬢。情報によると、もなちゃんは昼はOLとしてフルで働いているという。
早速、昼間の職場に足を運ぶと、そこは法律事務所。しばらく張り込みをしていると、もなちゃんらしき女性が出勤してきた。がしかし、ヘアスタイルはボサボサで、メガネをかけていて、服装もまったく露出ナシ。ブログの写真とはまったく印象が違う。
目の前にいる地味で真面目そうな人物と、ブログの人物は確かに同一人物である。外に出てきた法律事務所のスタッフにそれとなく訊くと、彼女は弁護士事務所で事務業務などアシスタント的な役割を担うパラリーガルとのこと。
昼はお堅い事務員、夜は多くの男性を魅了するセクシーキャバ嬢。これって、世の男性が一度は妄想したことがあるシチュエーション。本官も無条件に盛り上がってしまう。
しかし、願望と現実は区別しなければならない。時に曖昧になり飛び越えてしまうこのボーダーラインを守るのが、我々キャバクラ警察の使命である。ここは厳しい態度で対処しなければなるまい。
まさに今が旬、
ボリューム満点の“もな”バスト
もなちゃんが出勤する金曜日に店先で張り込みをしていると、予定通り姿を現す。なるほど、数日前に法律事務所で見た姿とは明らかに違い、華やかな雰囲気が漂っている。が、ここでも服装は至ってノーマル。まったく露出していない。今のところ完璧なシロである。まぁ、ここで露出していたら、単にアブナい人だが。
もなちゃんが出勤してから約30分後、本官も店内へ。前もってもなちゃんを指名していたのだ。
さて、どんなドレスでお出ましになるのか。シロか、クロか・・・・、運命の瞬間が迫る。
はい、クロ確定!
・・・・いや、ちょっと待て。この距離から見ると確かに胸元は強調されているが、これくらいの露出度はキャバ嬢ならよく見かけるレベルだ。
ということで、近くで確認するまで判断は保留することに。
「はじめまして、もなです」
完全にクロやないかい!
離れたところからはそんなにバスト部分は目立たなかったが、近くで見たらドえらいデザインのドレスであることが判明。グランドキャニオン級の胸の谷間はもちろんのこと、アンダー部分からもたわわに実ったバストの一部が・・・・。さらに、編み編みのヒモの隙間から頂上が見えそうで見えないような・・・・。もう、名刺になんか1ミリも目が行かない。
ひとまず心を落ち着かせようと、天気の話なんかをしてみるが、無駄な努力に終わる。だって、これを間近で見て冷静でいられますか?!
ちなみに、もう少し引きで見ると、こんな感じ。
自分は風紀を取り締まる側の人間であることを頭の中で懸命に言い聞かせても、強力な磁石に吸い寄せられるように胸を見てしまう。しかも、もなちゃんはこちらの心を見透かしたような笑みを浮かべている。その様子はどこか、見られることを楽しんでいるようにも思える。だとすれば、容姿だけでなく、マインドも露出魔である。ここにきて我々は、とんでもないキャバ嬢に出会ったのかもしれない。
容姿だけでなく性格も神!
思わず最後に○▲□☓
もなちゃんがオトコの視線を楽しんでいるなら、それに応じるのが“粋”というものだ。こちらも胸を見ていることを彼女に気づかれていると知りながら、さらに熱い視線を胸に注ぐ。
すると、もなちゃんもさり気なく身を寄せて、こんなふうに胸をアピール。
う〜ん、たまらん! ここでギブアップ。これ以上、刺激されると、胸の谷間に顔をうずめてしまう。
「いやぁ、見事なバストだね」
「ありがとうございます。ずっと見てたでしよ」
「やっぱりバレてたか」
「お店に来てから胸しか見てないくらいの勢いですよ。でもうれしいです、見られるの」
予想通り、もなちゃんは意識的にバストをアピールしていた。
話を聞くと、キャバクラの世界に入る時に当時の店長から「胸を強調すれば絶対に乳指名が増える」とアドバイスされ、今も忠実に教えを守っているのだそうだ。「ドレスは胸開き一択」がポリシーとのこと。そして、お店でセクシーなドレスを着ている時は、お客さんの視線を感じるとうれしくなる、ちょっと変態チックな感覚もあるという。
「胸・乳・バスト」と品のない話ばかりしているのに、もなちゃんは終始笑顔で、会話も程よくリードしてくれるので心地良い。
そんなもなちゃんと一緒にいると、またまた胸の谷間に顔をうずめたくなる願望が・・・・。
しかし仮にも本官はキャバクラ警察。煩悩に身を任せることはできない。ここはひとつ、顔をうずめる代わりに、タバコを谷間にはさんでもらい、体温で温かくなった「もなスペシャル」なタバコを味わうことに。
「本官さん、なかなかの変態ですね」と微笑む、もなちゃんが格別にカワイイ。
ほんのり温かいタバコはまさに至極の味。あまりに菩薩様なもなちゃんに心を打たれ、彼女とそのバストに手を合わせて拝み、店を後にした。
ミナミに吹く12月の夜風が、この日はどこか温かく感じられた。