キャバクラ業界におけるフリーマインド罪ちか（ビゼ北新地）
パンクな芸者、パリピーなホテルスタッフに出会ったことはありますか？ もちろん“ない”ですよね。そもそも成立するのかも疑わしい。
では、自由過ぎるキャバ嬢は？ それも同じでしょう。
と、思っていました、これまでは。いたとしても、それはあくまで“天然キャラ”という演出が入っているのだと。なぜなら、お客さんあってのお仕事ゆえ、本当に好き勝手にすれば指名がもらえないから。
ところが、常識の壁を軽々と越えてくるキャバ嬢がいるというウワサが飛び込んできたのだ。しかも大人の繁華街、北新地に。
容疑者として挙がったのは、名店「ビゼ北新地」に在籍する、ちかちゃん。風紀を取り締まる身として、そんなキャバ嬢が実際に存在するのか確かめないわけにはいかない。本官の中にいる川●探検隊が騒ぎだし、早速「ビゼ北新地」に乗り込んだ！
捜査開始
CA志望からキャバ嬢に…
劇的転身の理由とは？！
店に到着して、すぐにちかちゃんを指名。しばらくすると、控室から現れたちかちゃんを発見。眼球が一眼レフのレンズのように彼女をズームアップする。
おぉ、正統派美人！！ 店舗サイトに載っている写真から美人であることはわかっていたが、本人はそれ以上。ていうか、パッと見、“ええとこのお嬢さん”ではないか。やはり、ウワサはウワサに過ぎなかったのだろうか。いや、捜査で結論を急ぐのは禁物。先入観にとらわれないよう、できる限りニュートラルな状態で接するように注意しなければ。
「はじめまして、よろしくお願いします」と明るく名刺を差し出す、ちかちゃん。間近で見ると、その美貌に引き込まれる。
「サイトでちかちゃんを見つけて指名したんだけど、正統派というか、CAさんにいそうな感じだよね」
「えぇ〜、なんでわかるんですか？！ 昔CA目指してたんですよぉ。学校でも英文を専攻してるんです」
「そうなんだ、ルックスはかなりCAっぽいよ。目指していたということは、英語はペラペラだったりする…」
「全然！」
かなり食い気味に来るテンションに、ルックスとのギャップを感じる。CA志望からキャバ嬢というのは結構な方向転換なので、キャバ嬢になったきっかけを聞いてみる。
「それが全然覚えていないんですよねぇ。今の店に入店する前に1日体験に来たんだけど、その後飲みに行って、しこたま飲んだら記憶がなくなっちゃって…。後でスタッフさんに連絡したら、『タダでお酒飲めるなら入店します』って言ってたみたい」
なかなか濃いエピソードトークをブチかましてくれるやないの。もしかしたら、たまにお城のお堀で巨大魚が釣り上げられるように、北新地でどえらいキャバ嬢に出会ったかもしれない。これが本当に自由な性格なのか、単なるキャラなのか、めくったるで！
ついに本性が現れる！
またたく間に高級●●が消滅
まずは、お近づきのしるしとして、ビールで乾杯。すると、ちかちゃんはバブル期の新歓コンパのように一気飲みをして、「ぷはぁ〜、うまッ！」と雄たけびをあげる。
「オヤジか！」と、反射的にツッコんでしまう。いきなりで面食らいそうになるが、それよりも脳内は楽しい気分で充満する。
こちらもテンションのギアが上がったのでビールのおかわりをオーダーすると、間髪入れずに「ザ・マッカランいただいていいですか、わたし大好きなんです」というおねだりが入る。
客がビールで、アンタは上等なスコッチてか・・・・。良かろう、本官も漢や！ そのおねだり受けた！！
というワケで、あらためて乾杯。完全に調子が出てきたので、普段はしないカラオケをすることに。
どんどん盛り上がり、それに合わせてちかちゃんのお酒もすすむすすむ。
ザ・マッカラン2杯目のちかちゃん。
ザ・マッカラン3杯目のちかちゃん…。
ザ・マッカラン4杯目のちかちゃん…。
あっという間にこんな状態に…。
ボトル2本、ほぼちかちゃん一人で空けたにもかかわらず、この表情。
まったく酔ってない様子。どんだけ酒強いねん！！
ご覧の通り彼女はお酒が大好きで、プライベートでもよく飲みに行くらしい。いったん飲みはじめるととことんまで飲むタイプで、気がつけば夜の北新地本通をほふく前進していたこともあるらしい。
この日もビゼでほふく前進する姿を拝みたかったのだが、ちかちゃんが酔うのが先か、本官の小遣いが吹き飛ぶのか先か、実りのないサバイバルレースになりそうだったので遠慮することに。読者のみなさん、チキンですんません！！
本官の不埒な妄想に
愛のムチが炸裂！
彼女は本当に自由な性格で、お客さんとの会話でも思ったことをそのままの真空パックで話す。時どき常人では理解できないフレーズがはさみ込まれてくるところに、つくりもののキャラとは違う本物の凄みが伝わってくる。
そんな破天荒なちかちゃんだが、いわゆる密着接客はせず、本人のありのままの魅力でこちらをトリコにするところは、立派な正統派だといわなければならない。
そんなちかちゃんに対して、本官の頭の中は煩悩でいっぱい。いろんな妄想がグルグルまわっている状態。
例えば、コロナによる渡航制限がなくなったハワイに行ったという話を聞いたので、こんな姿や…
こんな姿を想像してました♥
あぁぁ、水着姿のちかちゃんとお酒を飲みたい…。ふと我に返ると、目の前に満面の笑顔を浮かべたちかちゃんが。
すんません、風紀を守るキャバクラ警察でありながら、よからぬな想像をしておりました！ 罰として本官の頬をビンタしてやってくださ…
これまた食い気味で、愛のビンタをいただきました！
ちかちゃん、こんなダメな本官に本気で向き合ってくれてありがとう！！
まったく問題なしの無罪。